第3回 侘び茶と能・能面の講演会

10月14日(日)に「第3回 侘び茶と能・能面の講演会」が開催されました。

台風続きの昨今でしたが、この日は秋晴れに恵まれ、初回から来て下さった熱心な参加者を中心に、松村先生や八洲庵庵主/則子先生の熱心な講演会と、模擬茶事のワークショップで前回までの講演内容を踏まえ、濃い内容のイベントになりました。

松村先生は、能楽を見る時の楽しみ方を、能面の持つ視点から、ご自身の体験や、具体的能の演目を取り上げながら、お話し頂けました。
能は墨絵と同じで、通り一辺のストーリーを追うだけでなく、その謡のセリフ、囃子のリズム、能面を学び深める事で、自分なりに色づけ・解釈・舞台を想像していく楽しみがある事など、心に残りました。

また模擬茶事のワークショップでは、茶事手順や作法の中に、亭主と客がお互いを思いやる心の交流を図る事で一座建立が成り立つ事などお話し頂けました。
亭主側と客側に分かれて進めたワークショップでは、客の摺り足の音や箸を置く音など、音と空気を亭主と客が読みながらプロセスを進めていく事、基礎編とは言え覚えることが大変あるなと実感しました。

 

 

5月の闘茶、そして7月の能面ワークショップに続いて、本日のイベントで3回に渡る八洲庵の「侘び茶と能/能面の講演とワークショップで日本の美意識を探る」を終了します。
ご参加頂けた皆様には改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
来年も楽しい企画を考えて参りますので、応援宜しくお願いします。